抜き打ち検査
 先日、わたしの店に農水省からトレサビGメンがやって来た。BSEの発生、銘柄牛のブランド
偽装、生産地偽装など一連の事件から、その対応策として、我が国だけが実施していること、
それがトレーサビリティー法である。国内で生まれたすべての牛に十桁の個体識別番号を付け
生まれた時から店頭に並ぶまでのすべての経歴が、消費者である皆様のパソコン、携帯電話から分かるシステム。このシステムのために小売店でも大変な時間と労力を使う。
 そして、もう何回目になるだろう。農水省によるGメンの立ち入り調査。「十桁表示の有無」「仕入れ・販売における伝票上の数量合わせ」「サンプル抽出によるDNA検査」この三つが調査のメインとなる。店頭で販売していた牛肉のDNAが生体時に保管してあった「DNA」と一致して、「生産地」と「和牛であるかどうか」が表示と同じであれば無事通過なのである。罰則も強化されている。トレサビの「十桁」と「抜き打ちDNA検査」があることを消費者の皆様には広く知っていただきたいし、行政もアピールしてもらいたい。(個人的には合格証をもらいたいくらいだ。)トレサビ法は、日本が世界に誇れる安全管理システムである。
 国産食品に関しての安全は世界一でも、食糧の半分以上を輸入に頼っている日本。最近の汚染米、粉ミルク、農薬野菜、冷凍餃子などの事件を水際で防ぐ「Gメン」は、もっともっと増やしてもよいと考える。そして、「予告あり」ではなく、牛肉トレサビのように「抜き打ち」が、検査の本当の姿ではないだろうか。

| 大石精肉店 | 12:43 | comments (0) | trackback (0) | - |
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